炭の基礎知識
備長炭って何?
一般に「備長炭」といえば、紀州・和歌山県の中央部から南部にかけて沿岸部で生産される、ウバメガシという広葉樹を炭材にした白炭をいいます。非常に堅く、叩くと金属音がし、断面は貝殻のような光沢を放っています。
備長炭の名称は、元禄元年(1688~1703)に紀州・田辺藩の炭問屋、備中屋長左衛門が名付けたと言われ、狭い意味での「備長炭」は、この地域特産の白炭をいいます。
当店では、「紀州和歌山備長炭」だけを使用しております。
備長炭の効果
炭には細かい孔が多数あります。このため湿気や臭いの吸着力に優れた性質を有しています。
炭からは遠赤外線の放出(炭火で焼いた焼き鳥がおいしいのは、遠赤外線の効果です)と、マイナスイオンを出す効果もあります。
備長炭のこんな利用方法
<消臭・除湿>
炭をバスケットなどの風通しのよい入れ物に盛り、それを家の各所に置くだけで高い効果が得られます。とくに効果が高いのはパソコンなどのOA機器のそばです。
電磁波を発生させ、静電気でほこりを吸い寄せがちなOA機器のまわりに炭を置くだけで、これらの弊害が軽減されるといわれています。
<炊飯・浄水>
ご飯を炊く際に、備長炭を一緒に入れて炊くと、備長炭の遠赤外線効果によりお米の芯からふっくらおいしく炊き上げます。備長炭に含まれるミネラル分が溶け出し、ふっくら艶やかに。
水1リットルに対して5~10cm程度の備長炭を2~4本程度を入れて12時間程度おくと、不純物(カルキ臭等)を吸着し、備長炭に含まれるミネラル分が溶け出し、まろやかな水となります。
<お風呂>
良く洗った備長炭(目安:500g~1kg)を目の細かいネットや巾着袋に入れて浴槽に入れて使用します。遠赤外線効果で体がポカポカに。また備長炭の表面には、無数の小さな穴があり、水に含まれる塩素等の物質を吸着する効果があります。また、水の分子を細かくし、湯あたりもやわらかにしてくれます。
マイナスイオンって何?
森林浴や、水しぶきをあげている滝の近くに行くと、気分が爽やかになるのは、樹林や滝から発散されているマイナスイオンが人間の精神に作用するからです。また、人間は日々新陳代謝しています。マイナスイオンが欠乏すると新陳代謝が鈍くなり、細胞が酸化(腐敗)し、血液の循環が悪くなり、様々な病気を引き起こします。人体にマイナスイオンを供給することにより、血行が促進され、細胞が新鮮さを保ち、結果、若返らせる効果になるのです。 備長炭が発散するするマイナスイオンは、室内の電磁波や化学物質などが発生源となる有害なプラスイオンを中和し有害物質や悪臭を吸着し、空気を浄化します。その結果イライラも解消し、精神が安定することにより「いながらにして、森林浴」と同じ効果を得られるのです。